フーニガン(Hoonigan)は9月8日、米連邦破産法11条の適用を申請した、と発表した。長期的な成長を目指して、法的な財務再構築プロセスを開始している。
同社は、主要な債権者との間で再構築支援契約(RSA)を締結し、約12億ドルの債務を削減し、最大5億7000万ドルの新資本を確保する予定。これにより、フーニガンのバランスシートと財務状況が大幅に改善されるという。
フーニガンのヴァンス・ジョンストンCEOは、「本日の発表は、成長する自動車アフターマーケット業界でのリーダーシップを強化するための重要な一歩。強化されたバランスシートと新たな資本により、革新への投資と財務パフォーマンスの向上が可能になる」と述べた。
RSAを実施するために、フーニガンは米国デラウェア州の破産裁判所に、米連邦破産法11条の適用を申請した。RSAに基づき、同社は現在の債権者グループの大多数の所有下で再生する予定であり、2か月以内に11条からの脱却を見込んでいる。
RSAには、タームローンデビタインポゼッション(DIP)ファシリティとABL DIPファシリティの承認を求める動議が含まれている。これにより、再構築期間中も通常の業務を継続し、取引先、顧客、従業員、ベンダー、サプライヤーに影響を与えることなく、戦略的パートナーへのコミットメントを維持することが期待されている。なお、北米以外の事業は裁判所監督下の再構築プロセスには含まれていない。
フーニガンは、Fuel Off-Road、American Racing、KMC、Morimoto、TeraFlex、Rotiform、Black Rhinoなどのライフスタイルブランドを通じて、エンターテイメントコンテンツと幅広い車両カスタマイズを提供している。北米、オーストラリア、ヨーロッパに広がる流通センターのネットワークを活用し、3万以上の小売業者にサービスを提供している。また、ホイール、サスペンション、照明、アクセサリーなどのアフターマーケット用品を販売するためのeコマースプレゼンスも拡大している。
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