希代のコスパ王、スイフトスポーツ(ZC33S)のUカー価格が下がってきました。ディーラー車なら150万円台は当たり前、一般的な中古車店なら100万円台も見かけるようになりました。元スイスポオーナーの筆者がUカー購入の際の大きなポイントを3つ紹介します。

文:奥野大志(Team Gori)/写真:奥野大志(Team Gori)、スズキ

■セーフティサポートの有無を確認しておこう

セーフティサポートの非装着車はカーテンエアバッグやACCをはじめ、多数の安全装備や機能が省かれます(写真は装着車)

 スイスポはコンスタントに月販1000台に迫る販売台数を記録している人気モデル。それだけにUカーはたくさん流通しており、とある日に中古車サイトで検索した流通台数は700台ほど。MT、AT問わず、幅広い選択肢からお気に入りの一台が見つかるはずです。

 ただ、その中には以前設定のあった、セーフティサポート非装着車が少ないながらも含まれているので注意が必要です。非装着車の特徴は価格が安く、カスタム車両が多いことですが、お店のスタッフに確認するのが確実。もっとも、チューニングのベース車を探していて、あえて非装着車を選ぶ人もいるので、それ自体がNGというわけではありません。

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■付いていたらラッキーな純正アクセサリーはこれ

後席のフロアイルミネーション。暗い後席の足元を照らしてくれます

 スイスポのUカー選びで意外とスルーされがちなのがアクセサリーの有無。車両コンディションの把握が最優先になるとはいえ、値段の張る物や後付けが難しい物を知っておくとお得な買い物ができるはずです。

 イチ推しはLEDフォグランプ。スイスポはハロゲンタイプのフォグランプが標準ですが、LEDタイプのフォグランプ(3万1900円)を選ぶことができるので、展示車にこれが装着されていたら間違いなくお得でしょう。ちなみに筆者はLEDの現物を見たことがないのですが、標準のフォグランプはLEDヘッドライトに比べてチープで、ケチるんじゃなかったと後悔したほど。外観上の見分けは難しいかもしれないので、レバーをひねって実際にフォグランプを点灯させてみましょう。

 また、値の張るアクセサリーと言えば、前席5つ、後席2つのLEDがセットにフロアイルミネーション。お値段は4万3120円也。カーナビ類をのぞいたスイフトのアクセサリーでは最も高価なので、これが付いていたらお買い得度はグーンとアップします。もちろん、車内を明るく照らしてくれるので、使い勝手も向上。以前、スズキに取材した際も、人気のアクセサリーとしてランクインしていたので、根気よく探せば装着車が見つかるかもしれません。

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■程度の良し悪しは樹脂パーツのヤレ具合で判断しよう

樹脂パーツのヤレが顕著に出る後席のドアノブ。放っておくと色褪せが進みます

 スイスポの外装をチェックする際、一番気にしてほしいのが樹脂パーツの状態。フロントバンパー内のグリルやフォグランプまわり、サイドアンダースポイラーや後席ドアのドアノブなどに黒い樹脂が使われています。

 日焼けや汚れなどで劣化が進んだ樹脂パーツは、表面が白くなり、いかにも中古車然とした雰囲気になるので、ここが黒いままだとオーナーが大事に扱ってきた個体である可能性が高いです。何色のボディカラーを選ぶにしても、これらの樹脂パーツがスイスポの精悍さの肝となるので、重点的なチェックをおすすめします。

 スイスポは走りの良さゆえに、安価なクルマに乗っている気がまったくしません。そういう意味ではUカーといえども価格以上の満足を感じられることは間違いなく、用途によっては新車購入よりもお得かも。スイスポのUカーは間違いなく今が買い時です。

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