北京モーターショーが2024年4月25日から開催されたのだが、中国勢のなかでも勢いのあるのが日本進出を果たしているBYD。しかし、今回のブースにはとある注目モデルが出展されなかった。
文、写真/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生
■注目のBYD初となるピックアップはどこに?
今回の北京モーターショーの前にBYDはある新型モデルのティザー画像を微博(ウェイボー)で発表していた。それがBYD初のピックアップトラック型EV、「SHARK」だ。
BYDの新しいオフロードプラットフォーム「DMO(デュアルモードオフロード)プラットフォーム」を採用しており、ティザーには「COMING SOON」と記載されており、グローバルで発表されるとのこと。
てっきり今回の北京モーターショーに出展されると思っていたのだが……今回のBYDブース(これがかなり広大!)をくまなく歩きまわってもどこにもSHARKらしきピックアップモデルが見つからなかった。
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■後日、メキシコで発表か?
不思議に思って会場のBYD関係者をつかまえて「SHARKは出展されないの?」と聞いてみたのだが、「そうです。今回のショーには出していません」とのことだった。
競合するのは2023年秋から中国市場でプロトタイプの展示が始まった同じBEVのテスラサイバートラックとみられ、このSHARKも中国を含めたグローバルで販売されるのだろう。
ただ、中国国内ではピックアップトラックの需要がかぎられており、北京をはじめとする市街地での公道走行の認可が厳しく制限されているのだ。実際、まだテスラの中国ウェブサイト上では注文を受け付けていない。
BYD関係者によれば後日、メキシコでSHARKは発表されるらしいのだが、このあたりの中国国内での法規問題をどのようにクリアする腹づもりなのか、注目したい。
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