日本の自動車メーカーの中でも大波乱の時代を駆け抜けて最近徐々に人気が再燃している三菱。パジェロで培った卓越した4駆性能とアウトランダーで鍛えたPHEV技術で逸材が揃っている。そこで今回は「自動車総裁選」と題して、4車種魅力的なクルマを選び、総裁となるクルマを決める。

※本稿は2024年9月のものです
文:片岡英明、松田秀士、渡辺陽一郎/写真:三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月26日号

■片岡英明氏の選評

デリカミニ(2023年登場)

 いろいろなメーカーと提携と決別を繰り返し、不祥事によって信用も失った。今は日産・ルノー連合とともに改革と再生に挑んでいる。この陣営にホンダも加わるが、相乗効果が出て業績を伸ばせるかは未知数。

 立候補車のデリカミニがクリーンヒットを飛ばしたが、ほかに新鮮味のある量産モデルは見当たらない。また、三菱にはRVRの抜けた穴を埋めるニューモデルの登場を期待したい。

■松田秀士氏の選評

トライトン(2024年2月登場)

 少ない党予算のなか、非常に魅力的なモデルを投入し支持層を飽きさせない政策を行っている。日産との連立はそれぞれの得意分野を推進する政策によって党運営を活性化させている。

 古参のデリカD:5は今も魅力的で、その流れを受けたデリカミニはユニセックスな支持層を拡大した。また、トライトンは三菱四駆の技術力を党派を超えて知らしめている総裁の有力候補だ。

■渡辺陽一郎氏の選評

デリカD:5(2007年登場)

 三菱のブランドイメージはSUVのアウトランダーと親和性が高いが、総裁の有力候補はデリカD:5だ。登場して17年以上が経過する大ベテランだが、大幅なマイナーチェンジで若返りを図り、今でもSUVとミニバンの融合車種として人気が高い。

 競合するライバルはなく対外政策も優秀だ。またデリカミニも、若手だが優れた能力をバランスよく発揮できる実力派だ。

■決定! 総裁は……三菱 デリカミニ

三菱党総裁に決定したのは三菱 デリカミニ(価格:183万7000~227万1500円)

 人気や新鮮さなど幅広く高い評価を得て総裁となったのはなんとデリカミニ! 副総裁はクルマのよさが光るアウトランダーPHEV。

■将来の三菱総裁は次期パジェロか?

次期型三菱 パジェロ(ベストカー編集部作成の予想CG)

 パジェロは次期モデルが2026年に登場するというスクープ情報がある。復活すればビッグネームだけに、三菱を代表するSUVになることは間違いないだろう

三菱党総裁選への立候補車4車の採点

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