パッソ/ブーンの後継車、新型スターレットが2026年に登場予定だが、なんと強力な隠し玉が控えていた。そう、WRCラリー4マシンのベースとなるFFマシンが登場するというのだ。新型GRスターレットの中身に迫ってみたい!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部(予想CGイラスト)
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■WRCラリー4クラスのFFターボスポーツ、その名もスタタボ?
ヤリスより1つクラス下のパッソ/ブーンの後継車として、27年ぶりに復活する予定となっているスターレット。そのスターレットになんと、ラリーモデルのベース車となるホットハッチが開発されている情報を掴んだ。
ラリーモデルのベース車とは、WRCラリー4クラスでFFターボスポーツになるという。スターレットのFFスポーツモデルというと真っ先に思い浮かぶのはEP71型スターレットターボ。新型スターレットターボは単なるターボのFFスポーツハッチではなく、GRが開発する「GRスターレット」となる見込みだ。
ちなみに競技用車両のベース車としてはダイハツのストーリア、ブーンのX4(クロスフォー)を思い出す。X4のエンジンは936㏄の直4ターボで133ps/13.5kgmを発生。
936㏄という排気量はラリー、ダートラのレギュレーションでターボ係数の1.7をかけた際に1591.2ccとなり、1400~1600ccクラスの全日本ラリーに合わせたものだった。
このGRスターレット、韋駄天ターボのEP71型スタタボやこのブーンX4(4WDだが)を感じさせるおもしろいクルマになりそうだ。
プラットフォームはヤリスやアクアに採用されるBプラットフォームで、足回りはフロントがストラット、リアはトーションビームを採用。当初3ドアがラリーベース車となる情報だったが、最新情報ではGRスターレットは5ドアになるという。
ちなみにGRヤリスのフロントセクションではBプラットフォームのままだが、リアセクションは1クラス上のカローラなどに採用されるCプラットを組み合わせて高剛性化。
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■150psの1.3L直3ターボ! FFホットハッチの走りに期待大!
搭載されるエンジンはGRヤリスなどに搭載される1.6L、直3ターボをベースに排気量を1.3Lに縮小し、150ps/22.5kgm程度のなる見込み。駆動方式は4WDではなくFFで、ATの設定はなく6速MTとなるという。4WDのGRヤリスと比べてFFだけにキビキビとした軽快な走りが予想される。
予想価格はGRヤリスより大幅に価格を抑えた250万~280万円程度になるとのこと。GRヤリスはモータースポーツ参戦用車両のRCが349万~384万円。RZが448万~483万円、RZハイパフォーマンスが498万~533万円と若者には手が出しにくい価格なので、300万円以下は嬉しいところ。
6速MTの1.3L、直3ターボのGRスターレット。デビューは2026年頃になるだろう。
FFスポーツのガチンコライバルとなるのは2025年春の登場が予定される新型スイフトスポーツ。注目のパワートレーンは150ps/24.5kgmを発生する1.4Lターボで48Vマイルドハイブリッドが組み合わされる。モーターは最高出力15ps、最大トルクは6.0kgm。軽量化により車重は1トンを切る960㎏あたりになりそう。価格は230万~250万円と予想。
早くも新型スイフトスポーツと、新型GRスターレットのFFボーイズレーサー対決が楽しみだ。
ちなみにWRCラリー4はシリーズ全体で2万5000台、連続する12カ月の間に2500台生産というベース車の規定があるため、GRスターレットの実戦投入は2027年からとなりそうだ。
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