ヤマハは11月5日のEICMA2024(ミラノショー)までに欧州で2025年モデルを勢揃いさせた。そこに新型MT-10はなかったが、このほど北米でニューカラーが登場。これの意味するところは欧州では生産終了になる流れと推測できる。

  文/Webikeプラス編集部  

欧州と日本ではMT-10が終了するかも知れない

 ヤマハの誇るクロスプレーンエンジン=CP4を採用するYZF-R1が、2024年限りで欧州で公道仕様を生産終了したのは記憶に新しいところ。理由は触媒の劣化検知が義務付けられた排ガス規制のユーロ5+に対応しないためで、2025年はサーキット用のみの販売に切り替えられる。

 そして、同じCP4エンジンを採用したMT-10は欧州で2025年モデルが登場せず、このほど北米で2025年カラーが登場した。つまり、欧州ではMT-10は生産終了になったと考えられるのだ。そうなると、欧州と基準調和している日本でも終了になる流れになるだろう。

 日本は欧州から2年遅れで規制が適用されるので、2026年10月末まではユーロ5+に対応していないYZF-R1やMT-10の国内向け生産が可能。2015年に登場し世界中のサーキットで活躍した現行CP4エンジンを公道で味わうには、新車購入のチャンスは残りわずかだろう。早めの決断が吉だ。

 

 

 

 

 

 

     

YAMAHA MT-10国内仕様主要諸元(2024年型参考)

・全長×全幅×全高:2100×800×1165mm
・ホイールベース:1405mm
・シート高:835mm
・車重:212kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 997cc
・最高出力:166PS/11500rpm
・最大トルク:11.4kg-m/9000rpm
・燃料タンク容量:17L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/505R17
・価格:192万5000円(北米仕様は1万4799ドル=約230万円)

 

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