本日、11月21日から4日間に渡って開催されるWRCラリージャパン。ルノー クリオラリー5で参戦している自動車評論家でありラリードライバーである国沢光宏さんが日産愛知自動車大学校の3名を引き連れて参戦!

 今回、自動車評論家の国沢光宏さん率いる「チーム国沢withベストカー」に、学生3名が参戦することとなった。本日から3日間、日産愛知自動車大学校の自動車整備・マスターメカニック科在籍の生徒が今回のレポートを担当する!

文:日産愛知自動車大学校 学生チーム/写真:成田颯一

■真剣勝負の場でしか得ることができない緊張と経験

 普段学校では、自分たちで整備したクルマを使って、サーキット走行をしたあとにエンジンを車体から下ろして分解して、日常的に使うクルマとどう変化するのかを勉強している。

 そんな僕らが、初めてWRCの世界に飛び込んで本物のラリーカーを見たり、作業をさせてもらって一番心に残ったのは、車体のステッカー貼りだった!

 自分たちが大勢の大人に囲まれて緊張しながら貼ったステッカーが、豊田スタジアムの超大型スクリーンで写し出される恐怖。普段、学校で経験することのない責任の重さを感じた。

 でも、自分たちの手で貼ったステッカーを掲載したクルマが走行した達成感は心に強く残っている!

世界の大舞台で戦う車両に、自分たちが携わっているというプレッシャーと達成感を味わうことができた

 鞍ケ池シェイクダウンを終えてから、国沢光宏さんにインタビューすることができた。

「ラリーでは、タイヤの熱やクルマのセッティングなどをドライバー側がアジャストする必要があるし、道の状況も刻一刻と変わってしまうため、自分との戦いである。対応力が求められる。そこがレースドライバーとの一番の違いである」と語ってくれた。

 お話を聞いているなかで、レッキとシェイクダウンでの路面の状態や気温の差から、前後ともに熱の入りやすいWタイヤ(ウェット)を履かせるなど、0.1秒を縮める策を模索しているようだ。

 意気込みを伺ったところ、「意気込んでしまうと、毎日ラリーをやっている人間以外は大抵よくない。だから、あえて意気込んではいない。山の中を150kmで走るからね。少しずつ様子を上げていくことが重要なんだよ」とのことだった。

刻一刻と変わる状況に合わせてドライビングするラリー競技の奥深さを知った

 初日を振り返って、作業のない時間の使い、もう少しラリーメカニックの方に質問をして自分の成長に繋げることができたのではないか? と反省した。作業がないことと、質問がないことは別の話だからだ。

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