スズキは11月26日、インド子会社のマルチ・スズキが四輪車の累計輸出300万台を達成したと発表した。この記録は、1986年の輸出開始から37年をかけて成し遂げられたものだ。

マルチ・スズキは1986年に輸出を開始し、翌1987年にはハンガリー向けの出荷を始め、本格的な輸出を展開した。輸出開始から26年後の2012年に100万台を達成し、その9年後の2021年に200万台を突破した。今回の300万台達成は、200万台到達から3年9か月という、これまでで最速のペースとなった。

現在、マルチ・スズキは『フロンクス』『バレーノ』『ディザイア』など17のモデルを、アフリカ、中南米、アジア、中近東を中心とする約100の国と地域に向けて輸出している。2023年度には、インドの乗用車メーカーとして最多となる約28万台を輸出した。

2024年8月には、フロンクスの日本向け輸出を開始した。この動きは、インド製造の高品質な自動車が先進国市場でも受け入れられる証左となっている。

スズキは、インド国内市場の拡大への対応とグローバル市場への輸出促進を通じて、インド政府が推進する「Make in India」政策に貢献している。この戦略は、インドを世界的な自動車生産拠点として確立することを目指すものだ。

マルチ・スズキの輸出実績の急速な伸びは、インド自動車産業の成長と国際競争力の向上を示している。

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