12月は一年間で最も交通事故が多い。よく聞く話だが、実は10月から交通事故件数が増えていき、12月にピークを迎えるという。それはなぜか? 一年のおさめ。安全に快適に、素敵なカーライフを締めくくるためにも知っておくのはアリでしょう!
■「師走」の慌ただしさや、忙しさが運転心理を狂わせる!!
師走。「普段落ちついている僧侶でも、この月は走り回るように忙しい」という意味から、12月は師走と名付けられた説があるが、その言葉どおり、人の動きが激しくなるのが12月。
警察庁の統計でも、人が動き、交通量が多くなるのが12月で、やはり年間を通じて一番多い数字という。
それに加え、年末にかけての「慌ただしさ」。「忙しい」という感覚が、心の余裕を自然のうちに削ぎ、交通事故を起こす要因につながっているという。12月が一年で最も交通事故が多い背景のひとつと言われている。
なるほど。筆者も12月は、急かされている雰囲気の世間の波にのまれ、気持ちが慌ただしくなりがち(汗)。運転する際は心穏やかでいること……。それが肝心ですね!
だが、12月の最多交通事故件数の要因はこれだけではない。
交通安全白書によると「魔の季節」「魔の時間帯」が大きくかかわっているという。
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■実は10月から始まっている「魔の季節」と「魔の時間帯」
10月から12月のなかで、最も事故が増える時間帯は「薄暮時間帯」。日没の前後1時間のことをいう。日没前、太陽の光が低い位置にある時間帯が長いのが10~12月で、徐々に暗くなるなかでの「西日のまぶしさ」。視界がさえぎられ、とても危険!
冬至がある12月は、低い位置の西日を受ける時間が長くなるので、この月は事故件数が多いという。ちなみに2024年の冬至は12月21日。
JAFも、太陽光線の低い位置の時間帯と事故要因の関連性を伝えているが、対策として、サンバイザーを使うことはもちろん、サングラスをかけるのも有効という。普段使いの「オシャレ系」のものより、「透過率15%」とかなり濃い色のサングラスが西日対策には有効という。
ただし、西日がまぶしい時間帯が終わったら、サングラスはただちに外すこと。薄暗い時間帯から夜間に入るので!
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■西日がまぶしい!! ならば「早めのヘッドライト点灯」が効果的!
さらに、JAFによると、西日のまぶしさ対策として、「早めのヘッドライト点灯」が有効という。前走するクルマにライトが当たると、西日のなかでもより見えやすくなるから。ふむふむ。これは有効な手段といえる!
最後に、政府広報の発表を取りあげたい。
10~12月の「薄暮時間帯」に、歩行者が横断中に発生した死亡事故件数。その約8割が「横断歩道以外」で発生しているという。車道への急な飛び出しなどということだが、ドライバーが見づらくなる薄暮時間帯とはいえ、驚くほどに高い割合!
ドライバーにとって、見づらく視界がさえぎられることが多い「魔の季節」「魔の時間帯」。そのピークが、この12月。充分気をつけて、新年を迎えたいものですね!
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