今どき200万円台でスポーツカーを買うのは至難の業。しかし視点を変えると意外な候補が見えてくる。ヤリスのカップカーなら、レースにも出られる装備がついて231万円だぜ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
■6点式ロールケージ+6点式シートベルトでサーキットもOK
200万円台で手が届くスポーツカーといえば、スイフトスポーツかマツダ ロードスターだが、ヤリスにも意外な候補があることをご存じだろうか。そう、ヤリスカップカーだ。
ヤリスカップカーは2021年に始まったトヨタのエントリー向けレースイベント「ヤリスカップ」のベース車両。ヤリスカップの他ラリーへの投入も可能だが、車両自体はトヨタカスタマイジング&ディベロップメントがレース専用装備を架装し、持ち込み登録を済ませて納車される。
そんなヤリスカップカーだが、ヤリス自体のマイナーチェンジを受けて4月にマイナーチェンジが施された。
具体的には安全装備である「トヨタ・セーフティ・センス」が標準装備となり、そのセンサー類の影響でロールケージの形状が小変更を受けた。いっぽうCVTモデルは廃止となり、6MTモデルのみが存続した。
その装備を紹介すると、レースのベース車両ならではの逸品がおごられている。6点式ロールケージや水冷式エンジンオイルクーラー、サベルト製の6点式シートベルトなどが標準で付いてくるのだ。
■14段階の調整が可能なリアショックを装着!
中でもうれしいのが、専用チューニングを施した足回りだろう。
ショックアブソーバーは、純正形状を踏襲しながら内部構造や封入オイルを見直した専用品で、リア側には減衰調整用ダイアルを設定、14段階の調整ができる。
いっぽうスプリングも15mmローダウンされており、低くなった重心高が体感できるはずだ。標準タイヤは175/70R14+スチールホイールとシブいが、これは好みのタイヤ&ホイールに交換すればいいだろう。
いっぽうレース車両だけに、快適装備は最小限に抑えられている。エアコンはマニュアルだし、純正ナビなどは設定なし。接続ハーネスだけ用意された「ナビレディパッケージ」を購入して、後付けカーナビで対応することになる。
ボディカラーは8色が用意されているから、競技ベース車にありがちな「白でガマン」といったストレスもない。これで価格は231万9300円(北海道地区は234万5700円)なのだから、走り好きには魅力的だろう。「今年こそサーキットデビューだ!」と考える人はぜひ!
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