「自動車税」を安くする方法、納付を楽にする方法がある?!

自動車税、払いましたか。

筆者の所にも納付書が届き、先日納付しました。

キャッシュレス決済で納付して、ポイント還元分お得になる方法は、有名ですね。

今回は、自動車税そのものを安くする、納付を楽にする方法を紹介します。

車を「4ナンバー」「8ナンバー」にする

いわゆる「4ナンバー」（貨物車）、「8ナンバー」（特種車）にすると、自動車税が安くなります。

ナンバープレートの「運輸支局、自動車検査登録事務所又は地域名を表示する文字（品川、尾張小牧など）」の横に、数字があります。

その一番左の数字が4ならば「4ナンバー」、8ならば「8ナンバー」です。

ただし、これらの変更は3月末までに行っておく必要があります。

5ナンバーよりも4ナンバーの方が税金がお得

≪画像元：交通タイムス社≫

同じ乗用車でも、4ナンバー仕様と5ナンバー仕様があります。

4ナンバーは「小型貨物車」という分類で、軽トラックや軽バン、一部のハイエースなどが該当します。

一見同じ車でも、装備を簡素化するなどして4ナンバーになっています。

スズキアルト（軽自動車）を例に挙げると、5ナンバーの自動車税が1万800円なのに対して、4ナンバーは5,000円です。

また、5ナンバーの自動車重量税が最高4,400円なのに対して、4ナンバーは最高2,800円です。

お得なナンバーですが、「5ナンバー → 4ナンバー」にするには、条件を満たすための構造変更が必要となります。

キャンピングカーも「8ナンバー」にできる

≪画像元：フレックス≫

8ナンバーは「特種用途車両」という分類で、緊急自動車（パトカー、消防車、救急車）、教習車や選挙カー、街宣車なども8ナンバーです。

これだけだと「一般人には関係ないじゃないか」と思うかもしれませんが、キャンピングカーも「8ナンバー」となる場合があります。

車内に水道設備と炊事設備、そして就寝設備が必要となりますが、「炊事設備」はカセットコンロでも構いません。

1・4ナンバーと比較して要件が緩い

キャンピングカーへの転用を考える人は、いわゆる「1ナンバー」「4ナンバー」との比較もするでしょう。

1ナンバーと4ナンバーは、2回目以降の車検が毎年必要となる一方、8ナンバーは継続車検が2年に1回でOKです。

また、1ナンバーと4ナンバーは専用のタイヤを装着しなければならない一方、8ナンバーは乗用車のタイヤでも問題ありません。

3ナンバーより税金が安い

そして、8ナンバーは税金が安いことも大きなメリットです。

ハイエースを例に挙げると、3ナンバーの自動車税が5万円なのに対して、8ナンバーは4万円です。

もっとも、4ナンバーのハイエースならば自動車税は1万6,000円ですが。

自動車税の減免制度を活用する

公的な補助を使い、自動車税を減免することも可能です。

福祉車両

≪画像元：リクルート≫

障害者が利用する福祉車両を購入すると、自動車税の減免を受けられます。

東京都では新車でも中古車でもOKですが、一定の要件を満たした上で申請しなければなりません。

新規登録の車は、登録から1か月以内の申請と障害者手帳が必要です。

年間4万5,000円（新規登録の場合は月割り）を限度として、減免されます。

購入費用も助成される場合が

福祉車両を購入する際、その費用の一部を助成してくれる自治体もあります。

東京都港区では、福祉車両を購入する区民に対して、30万円を上限として助成してもらえます。

ただし、購入前に申請が必要ですので、忘れず申請してください。

生活保護受給者

公共交通機関が発達していない地域に暮らす人にとって、車はぜいたく品ではなくライフラインです。

そんな地域に暮らす生活保護受給者が所有する自動車については、自動車税が免除される自治体もあります。

例えば東京都豊島区では、納税通知書発送の日～納期限の7日前に、区所定の申請書と生活保護受給証明書を提出すると、軽自動車税が免除されます。

分割払いにする

≪画像元：愛媛県庁≫

自動車税は基本的に一括払いですが、例外的に分割払いにできます。

支払総額が安くなるわけではありませんが、キャッシュフローに余裕を持たせられますね。

失業、休職、高額な医療費負担、被災（火災・地震など）などの理由で、分割納付を都道府県税事務所に申し立てることで、分割払いが認められることもあります。

ただし、これが可能なのは自動車税のみで、そもそも税額が少ない軽自動車税ではできません。

また、分割払いにすると納期限には間に合わないため、延滞金が発生します。

さらに、完納するまで車検を受けることはできません。

クレカの分割払いを利用する

≪画像元：地方税共同機構≫

都道府県税事務所に相談したが分割払いを認めてもらえなくても、諦めないでください。

クレカの分割払いを利用すれば、やはりキャッシュフローに余裕を持たせられますよ。

PCやスマホから、「地方税お支払サイト」などを使ってクレカ払いできます。

サイトでは一括払いしか指定できませんが、後日、カード会社のサイトなどで分割やリボ払いに変更してください。

公的な分割払いは完納するまで車検を受けられませんが、上記の方法を利用すればすぐに車検を受けられます。

車検を受けるには納税証明書が必要ですので、都道府県税事務所・自動車税事務所等の窓口にて申請するか、都道府県税証明郵送受付センターへ郵送にて申請してください。

手数料が余計にかかる

ただし、「地方税お支払サイト」は1万円までは37円（税別）、以降1万円ごとに75円（税別）のシステム手数料がかかります。

加えて、クレカの分割払いの手数料も発生します。

三井住友カードの場合、3回払いは年12.99%、6回払いは年13.86%、12回払いは年14.87%の手数料です。

繰り上げ返済できるならしたほうがいいでしょう。

地方税お支払サイトの手数料が惜しければ、

・ nanacoなどにクレジットチャージ

・ チャージに使ったクレカを分割払い

・ セブン-イレブンにてnanacoを使って納付

にすると、地方税お支払サイトの手数料を浮かせられますよ。

期限内に納付しよう

納税は国民の義務です。

やむを得ない事情があって分割払いする場合を除き、期限内に自動車税を納付しましょう。

さもないと、延滞税が加算されてしまいます。

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