北海道紋別市で行われている将棋の名人戦。藤井聡太八冠の初防衛はなるのでしょうか。そして、対局だけでなく「勝負飯」に何を選んだのかにも注目です。

 紋別市で行われている将棋の名人戦第5局は5月27日、2日目を迎えました。

 藤井聡太八冠はここまで挑戦者の豊島将之九段に対して3勝1敗とリードしていて、勝てば名人のタイトル初防衛となります。

 藤井八冠が紋別市に到着したのは25日。

 豊島九段とともに「アザラシシーパラダイス」を訪問したほか、観光名所のカニの爪のオブジェの前で写真撮影をしました。

 その後、対局の舞台となるホテルでは、実際に使う駒や部屋の照明の明るさをチェック。

 この他にも、部屋の温度や座布団の位置など細かい部分の確認も行いました。

 名人戦第5局。1日目の5月26日は、先手の藤井八冠がお茶を飲んだ後に初手を指し、対局が始まりました。

 注目されたのが「勝負飯」です。

 開催地の飲食店が地元の特産品などを使ったメニューを提案。

 紋別市では12品がラインナップしました。

 昼食に藤井八冠が選んだのは「紋別産ずわい蟹いくら重」。

 オホーツクの海の幸の競演です。

 紋別市の特産品といえば、なんといってもカニ。通常、店で出しているものよりもカニの量を増やした特別メニューです。

 「市の職員から『勝負飯に選ばれたので作って』と電話がきた。どちらが食べるのか聞いたら、藤井八冠というので『ありがとうございます』と」(海鮮りん食堂 林 明 社長)

 藤井八冠のこの選択に、この道27年のカニ漁師は。
 
 「自分たちが取ってきたものを食べてもらえるのはうれしい」(地元のカニ漁師)

 2日目の5月27日は、午前9時に藤井八冠の封じ手が開かれ対局が再開されました。
 


 昼食で藤井八冠が選んだメニューは「勝負師のホタテカレー麻婆豆腐丼」でした。

 麻婆豆腐をベースに店独自のカレースパイスを加え、紋別産のホタテフライも添えた一品です。

 「身の厚いホタテとさわやかな辛さの麻婆豆腐がマッチしていて、勝負の時に頭がさえわたりそうです」(古沢 哲也 記者)

 「とても光栄なこと。料理人人生の思い出や記念になる。この食堂を頑張ってやっていこうという活力になる」(カフェレストランKADO 村上 俊 社長)

 藤井八冠が防衛するか、はたまた豊島九段が一矢報いるのか。

 名人戦第5局の行方に注目です。

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