大阪府吹田市の市立吹田市民病院は15日、約3年前に医師が手術中に誤って動脈を切り、40代の男性患者が死亡する医療事故があったと発表した。
病院によると、腎細胞がんと診断された男性が2021年6月に腹腔(ふくくう)鏡による左腎臓の摘出手術を受けた際に、執刀医が誤って本来処置する必要のない動脈を損傷させた。男性は手術の約30分後に出血性ショックで亡くなった。
病院は同年8月に医療事故調査委員会を設置して、調査していた。24年3月に遺族と和解が成立したことから公表したという。
内藤雅文院長は「二度とこのような事故を起こさないよう再発防止に努め、適切な医療を提供できるよう全職員で取り組む」とコメントした。【面川美栄】
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