東急（東京都渋谷区）とJR東海は30日、豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」を11～12月に運行すると発表した。JR東海道線の横浜―新居町（静岡県湖西市）間を走りながらながら富士山や浜名湖の景色を楽しみ、ウナギなど特産品を使った料理を味わえる。県内の高級旅館やホテルに宿泊する3泊4日のツアーで、1人当たり75万円～114万8000円。31日に販売を開始する。
ザ・ロイヤルエクスプレスは東急が伊豆で2017年に運行を開始。北海道や四国・瀬戸内ではJRと共同で走らせている。東海道線での運行は初めてで、横浜―熱海間はJR東日本が、熱海―新居町間はJR東海が運行する。8両編成で客車や食堂車、料理人が調理できる車両もある。ツアーには久能山東照宮（静岡市）など観光も組み込まれている。
期間は11月8日～12月16日で、3泊4日の旅を計6回実施する。1回あたり最大30人でで、7月18日までにウェブや郵送で申し込んだ人を対象に抽選で販売する。
静岡市で30日に開かれた記者会見で、JR東海の丹羽俊介社長は「ザ・ロイヤルエクスプレスのファンは全国にたくさんいる。静岡県の魅力を存分に味わっていただきたい」と語った。東急の堀江正博社長は「今回の取り組みを通じて静岡エリアの地域活性化に寄与したい」と意気込んだ。【安藤いく子】
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