「お前!」「おっさん!」――。
兵庫県警に勤める40代の男性警部補が、職場で不適切な暴言などを繰り返したとされる相手は、大先輩で同じ階級の60代の男性警部補だった。
県警は4月9日付で、この警部補を警務部長訓戒の処分にした。朝日新聞の情報公開請求でわかった。
監察官室によると、職場はこの2人だけの「分室」のようなところ。60代の警部補は再任用で、職場の責任者は40代の警部補のほうだった。
かつて2人は一緒の部署で働いたこともあった、先輩と後輩。後輩警部補は異動してきた昨年10月以降、先輩警部補に対して高圧的な態度をとり、業務に関連して「(あなたには)判断できんやろ」などと仕事の能力をばかにする発言を繰り返した。
こうした「逆パワハラ」のような言動は約4カ月にわたって続いたという。
先輩警部補が相談した別のOBを通じて、県警に情報提供があり発覚した。後輩警部補は「仕事に対してプレッシャーを感じていて、それが相手への不満につながった」と話しているという。(小田健司)
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