6月がスタートして4日目となりましたが、6月も様々なものが変化しています。

まずは生活に大きな影響を与える電気料金です。
政府はウクライナ情勢などによる電気料金の高騰を受けてこれまで補助金を出していましたが、これが5月の使用分までで終了となりました。

これにより東北電力では、平均的なモデル世帯でひと月の電気料金が8855円となります。
前月と比べると419円、前年同月と比べると1318円の値上がりで、現在の制度になってから過去最高額だということです。

また6月は食品の値上げも様々なメーカーで行われます。
帝国データバンクによりますと、6月は614品目で予定されているということです。

どんな品目が値上げされるのか見てみると、最も多いのは加工食品で半数を占めており(329品目)、不作が続く「のり」の値上げが目立っています。
それに続くのはお菓子(138品目)、特にカカオ豆の高騰の影響でチョコレートなどに値上げが見られます。

2024年1月から10月までに行われる値上げの要因を調べた結果を見ると、特に多いのは異常気象などによる原材料の高騰で全体の9割、そして円安が全体の3割に達していて、2023年の同じ時期の約3倍の水準となっています。

このほか医療費も初診料が30円、再診料が20円引き上げられるほか、森林の保全を目的とする国の森林環境税も年間1000円の徴収が始まり、制度の面でも負担が増えます。

物価高への対策として、6月から1年間は所得税や住民税を減らす「定額減税」も行われますが、ここまで値上げがあるとその恩恵がどの程度受けられるのか心配は続きそうです。

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