北海道南部に初夏の訪れを告げるスルメイカ漁が解禁された。函館市で5日に水揚げされ、初競りにかけられた。生きたままの「いけすイカ」の水揚げ量は113キログラムと昨年の860キログラムに比べ9割減った。
函館市水産物地方卸売市場で午前5時半に始まった初競りで、いけすイカの最高値は1キロ8000円となった。昨年の最高値は3800円で水揚げ量の少なさから高値になった。
今年は天候の関係で4日が初出漁となった。市場関係者は「初競りでは高値がついたが、漁獲量がもう少し戻ってもらわないと小売りや観光など関連市場の回復には至らない」と話す。
いけすイカは船上で生かしたまま運び、飲食店やホテル・旅館の高級メニューとなる。北海道のスルメイカ漁は来年1月ごろまで続く。
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