平成の市町村合併で鳥取県湯梨浜町になった、旧「羽合(はわい)町」とアメリカの「ハワイ」は、同じ名前が縁で交流してきました。今回2つの地域がそれぞれの特産品を使った新商品開発に取り組んでいます。その名も「湯梨浜ペアー・カウコーヒー」で、完成した試作品を味わう会が開かれました。

湯梨浜町役場で5日に開かれた試飲会。参加者が味わっているのは、「湯梨浜ペアー・カウコーヒー」です。アメリカ・ハワイで収獲された希少な「コーヒー」と湯梨浜町特産の二十世紀梨(ペアー)のシロップを組み合わせました。

湯梨浜町とハワイは、一見無縁に見える組み合わせですが、前身の「羽合(はわい)町が、同じ名前が縁でアメリカ・ハワイ州のハワイ郡と1996年から姉妹都市交流を続けてきました。町内では、ハワイを思い起こさせるヤシの木が街路樹に。役場や町内の事業所のクールビズのスタイルとして、アロハシャツが定着しています。
交流の一環で始まった、この新しいコーヒーの開発。「カウコーヒー」はアメリカ・ハワイ郡のカウ地区で栽培され、日本での知名度は高くありませんが、世界各地のコンテストで上位入賞を果たすなど、その品質の高さが知られています。
そのカウコーヒーに、湯梨浜町の「梨シロップ」を加えて焙煎、水出しで入れたのが湯梨浜ペアー・カウコーヒーです。
このユニークなコラボは、ハワイ郡との交流を深め、二十世紀梨のPRにもつなげようと、湯梨浜町の宮脇町長が発案したということです。

湯梨浜町・宮脇町長:
すっきりしていて、だけども軽いコーヒーじゃない。コーヒーの味わいもしっかり残っている。二十世紀梨の生産者の数が減ってきているけど、こういうものが出来れば歯止めがかかると思う。

試飲会には、梨のシロップを生産する農家も参加しました。

すずらんの会・佐々木素子副代表:
梨シロップも広めたいけど、二十世紀梨自体を広められたら良いと思う。

試飲会には、オンラインでハワイ郡の郡長やカウコーヒーの製造と販売を手がける会社の社長なども参加し、商品化に向けて意見を交わしました。
湯梨浜町は、ハワイ郡と協力しながら交流の証でもあるペアー・カウコーヒーの商品化にむけ、さらに試作を重ねることにしています。

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