県は唐津市で捕獲された野生のイノシシが豚熱に感染していたと発表しました。九州で野生のイノシシが豚熱に感染したのが確認されたのは今回が初めてだということです。

【南里隆副知事】
「これまでは野生イノシシからは一切こうした陽性反応はなかったというなかで、今回2件が見つかった」

豚熱に感染したのは5月30日と6月3日に唐津市東山で捕獲した野生のイノシシ2頭です。
いずれも市内の猟友会が捕獲し、県内の家畜保健衛生所で遺伝子検査した後、国へ検査を依頼し6日午前8時に陽性であることがわかりました。
九州で野生のイノシシが豚熱に感染したのが確認されたのは初めてです。
県は今後、猟友会と協力して捕獲場所周辺での捕獲や検査を強化するほか、ジビエの利用に対する注意喚起を行い、養豚農家への周知や防疫・監視体制を強化していくとしています。

県によりますと、感染したイノシシが見つかった場所は、去年豚熱が発生した2つの養豚農家から1キロほどの範囲内ですが、ワクチン接種や検査体制を徹底していたことから関係性は低いとみています。

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