閣議に臨む岸田文雄首相=首相官邸で2024年6月7日午前8時21分、平田明浩撮影

 岸田文雄首相は7日、愛知県の大村秀章知事らリニア中央新幹線の沿線8県の知事と首相官邸で面会し、2037年に全線開業する目標を維持する考えを伝えた。

 首相は面会で「全線開業にかかる現行の想定時期の下、リニア中央新幹線の整備が適切に進むように、環境水資源の状況や建設主体のJR東海の財務状況を厳格にモニタリングし、必要な指導と技術的支援を行っていく」としたうえで、「国家プロジェクトとして一日も早い全線開業に向けた取り組みを進めていく」と語った。

 JR東海は3月、リニア中央新幹線品川―名古屋間の27年開業を断念すると表明。名古屋―大阪間を含めた全線開業の時期も遅れることが懸念されていた。【園部仁史】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。