「ひとり焼き肉」や「ひとりカラオケ」など、Z世代を中心に、いわゆる「ソロ活」が広がる中、1人でウェディングドレス姿の写真を撮る「ソロウェディング」が新たに注目されている。
その魅力を取材した。

東京・原宿にある写真スタジオのメイク室で、ヘアメイクをしてもらう20代後半の中谷文香さん。

ソロウェディングに挑戦・中谷文香さん:
どんな感じになるんだろうって、すごく楽しみです。

憧れのウェディングドレスを着用し、スタッフの「きれいです」の声かけに思わずにこり。

ami 東京原宿スタジオ フォトグラファー・渡邊和希さん:
めちゃかわいいですね。そのまま階段の奥の方へ行きましょう。よろしくお願いします。

ウェディングドレスを着た、自分だけの姿を写真に残すソロウェディング。

降り注ぐ光を浴びながら、付き添いで来た大学時代の友人たちも見守る中、撮影は和気あいあいと進んだ。

渡邊さん:
お口を閉じながら少しニヤッとするような。上手ですね。“ニヤッ”じゃなくて“ニコッ”でいってみましょうか。いいねえ、ちゃんと入り込めるタイプですね。以上にしたいと思います。

あっという間に30分ほどの撮影はオールアップ。

今回、ソロウェディングを撮ろうと思った理由について中谷さんは「結婚する予定はないんですけど、20代後半で結婚適齢期に入ってきれいなうちにドレスを着ておきたいなと思い、撮影しました。大満足です」と話す。

料金は、ドレス1点にアクセサリーのレンタル、メイクや着付け、画像データ30カットほどの標準的なプランが3万9,000円から。

予約は月に20件ほどあるという。

ami東京原宿スタジオのカウンセラー・小西恵美さんは「20代後半~30代で撮られる方が多いと思う。きれいなうちに撮っておきたい方だったり、関心が深まっているからかなと思う」と説明する。

16年前に結婚式を挙げた宮島裕紀子さん。
40代を迎え子育てが終わったのを機に、ソロウェディングをした。

40代で挑戦・宮島裕紀子さん:
結婚式の時に着物しか着たことがなかったので、ドレスを着てみたかったので、挑戦しました。

タキシードは着ないという夫の反対で、結婚式のウェディングドレスを断念した宮島さん。

写真写りをよくするため、1年かけて30kgダイエットし、5月、16年越しに思いが実った。

宮島さんは「本当にうれしくて一生の宝物。周りの人たちが自分も撮りたいと、結構多かった。そちらの方がびっくりした」と話した。

憧れの姿を求める女性に広がるソロウェディング。

一生に一度のドレス姿という価値観は、変わってきているのだ。

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