国会では政治資金規正法の改正に向けて参議院での実質審議が始まりました。野党側は自民党案の政策活動費を巡る「抜け道」などについて具体的に詰めています。
(政治部・森本優記者報告)
衆議院で自民案に賛成した維新も、地方議員に対してや政党支部からの迂回(うかい)支出など「裏金が生まれる余地を残している」とただしました。
日本維新の会 音喜多政調会長
「今後国会議員以外に、政策活動費を支出することは想定されない、法案提出者もする意思はないと思いますけれども見解をおうかがいします」
自民党 法案提出者 勝目衆院議員
「我が党として政策活動費を地方議員に対して支出することは想定しておりません」
音喜多政調会長
「(法施行後に)政党支部からのいわゆる政策活動に支出が起こるということは、自民党においては全くやる気がないと、しないということでよろしいんでしょうか」
勝目衆院議員
「政党本部から支部を経由して政策活動費を支出するようなことは全く想定をしておりません」
維新は、参議院の審議を通じて自民との合意の履行が確約できないなら、「衆議院と同じ対応は難しい」と牽制(けんせい)しました。
10日午後からは岸田総理が決算委員会に出席します。野党側は改正案の問題点について総理自身にも詰めていく方針です。
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