コロナ禍以降経営が行き詰まり、6月15日で営業を停止する岩手県雫石町の旅館・長栄館の債権者に対する説明会が盛岡地方裁判所で開かれました。

雫石町の長栄館はコロナ禍以降経営が行き詰まり、2024年2月に盛岡地裁から破産手続き開始の決定を受けていて、6月15日で営業を停止します。

また、元社長が国の補助金をだまし取ったとして逮捕・起訴されています。

負債総額は28億円あまりに上っていて、11日は盛岡地裁で120人いる債権者に向けた説明会が非公開で開かれました。

出席した債権者によりますと、破産管財人からは「不動産の抵当権を持つ盛岡信用金庫との交渉が行き詰まり、事業の譲渡先の決定に至らなかった」という経緯が説明されたということです。

また盛岡信用金庫からは「詐欺事件が絡んでいて、今後補助金の返還を請求される可能性があるため、譲渡先決定に簡単には応じられなかった」との説明があったということです。

出席した債権者は、「できるなら地元としては続けてやってほしい」と話していました。

また説明会で破産管財人は「今後も新たなスポンサーを探していく」と説明したということです。

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