岸田総理大臣は、G7首脳会議に出席するためイタリアへ向けて出発します。ウクライナ支援のためにG7でロシアの凍結資産を活用した基金を設ける方向で調整していることが分かりました。

(澤井尚子記者報告)
 ウクライナ侵攻から3年目に入り、支援疲れも広がるなかで、G7としていかにウクライナ支援の継続を打ち出せるかが焦点です。

 サミット初日は、ゼレンスキー大統領をゲストに招き、ウクライナの復興を支援するための新たな基金の創設を打ち出します。

 政府関係者によりますと、アメリカは8兆円近く拠出する意向で、返済にはロシアの凍結資産の利益も活用します。

 一方、今回のサミットのメインテーマは「移民問題」です。

 政府関係者は「首脳たちの関心をいかに中国を巡る問題にも向けられるかがポイントだ」と話しています。

 政治資金を巡る問題で苦境が続く岸田総理としては、得意とする外交で成果を出して支持率の回復につなげたいところです。

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