致死率が3~7割とされる劇症型溶連菌の感染が愛媛で今年増えています。6月2日までに12人確認され、去年1年間の11人をすでに上回っています。

県感染症情報センターによりますと、劇症型溶連菌は「人食いバクテリア」と呼ばれ、致死率が3~7割と高いことが特徴。溶連菌の感染では一般に発熱やノドの痛みなどを発症しますが、劇症型では手足が壊死したり多臓器不全になったりすることがあり、感染者は30歳以上が多いとしています。

県内では劇症型溶連菌の感染を6月2日までの2週間に、松山市内の80代女性で確認。今年に入って2日時点で12人判明していて、去年1年間の11人(速報値)をすでに上回っています。

この菌は足の靴擦れや水虫など小さな傷から感染するケースが見られるものの、詳しい経路は不明としています。治療は抗生物質の服用などで対応するということです。

県は早期発見・早期治療が重要としていて、傷口が腫れるなどの異常が出れば、医療機関の受診を呼びかけています。

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