東京都心のJR飯田橋駅前に“ナゾの菜園”が広がっていた。そこには色づきを待つ、ミニトマトの実がなっていた。

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一体なぜこんなところになっているのだろうか。

都心の駅前にミニトマト?一体なぜ…

この“ナゾの菜園”は、土地の所有者である千代田区に許可なく、勝手に作られたものだという。

現場は、皇居や東京ドームなどに近いJR飯田橋駅西口からすぐの一角だ。

実ったミニトマト横の立て札には「トマトとってもいいですよ、自由にしゅうかくしてください」という文字があり“自由に収穫OK”だという。

さらに横を見ていくと「ズッキーニです」という貼り紙のそばには、青々としたズッキーニもあり、菜園の同じ一角には、野菜だけではなく、真っ赤なアルセアの花も咲き誇っていた。

しかし「イット!」が千代田区に確認したところ、これらの菜園や花は、区が管理しているものではないことが判明したのだ。

都心の一等地に作られた、“ナゾの菜園”に付近を歩く人も、驚きを隠せない。「全然知らなかったです」「初めてこんなところにあるの知りました。いいのかどうか微妙なところですけど」「ここのを食べるのはちょっと怖いかも」といった戸惑いの声のが多く聞かれた。

一方で「毎日通るたびに観察しています。なんか…素敵だなと思いました」という“街の潤いに一役買っている”とする声も聞かれた。

過去の現場の画像を見てみると、5年前の2019年は、何もなかった場所に、遅くとも2022年には、何らかの植物が植えられていた。

​植えた本人を直撃「街の美化に繋がる」

一体誰が作ったものなのか?
取材班は13日、現場で水やりをする女性に遭遇し、直撃した。

――​植えたのは、お母さん(あなた)?

菜園の当事者の女性:
全部私よ!そう!

さらに女性は「植えていいのか」という質問に対し「いや、ダメだと思う。だからダメって言われたらすぐ抜けるように(手入れしている)」と話す。

女性によると、この場所はかつて、たばこの吸い殻や酔っ払いの不始末で汚れが目立っていたという。

そこで野菜や花を植えれば“街の美化に繋がる”という思いから、世話をしているというのだ。

アトム法律事務所 松井浩一郎弁護士

しかし、無許可は無許可だ。専門家はこう指摘する。

アトム法律事務所 松井浩一郎弁護士:
許可を得ないで区が所有するものに何かをしていく行為、それが良かれ悪しかれ理由があるにしても、法に触れる可能性は出てきます。

千代田区も「道路上にトマト等を植えることは認めていないので、こういった行為はご遠慮頂きたい」とコメントしている。
(「イット!」6月13日放送より)

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