七尾市にある「能登島ガラス工房」では毎年、夏を前にしたこの時期にガラスの風鈴づくりが行われています。

この工房は、地震による建物の被害はほとんどありませんでしたが、設備の修繕や道路状況の悪化で休業を余儀なくされ、3月20日に営業を再開しました。

風鈴づくりはこの時期、最盛期を迎えていて、およそ1300度に熱したガラスを金属の棒に巻きつけたあと、空気を吹き込んで丸く膨らませ、形を整えていました。

風鈴は時間をかけて冷やされたあと、古くから中能登地域に伝わる麻織物「能登上布」の短冊がつけられて完成します。

手作りの風鈴は、厚みや丸みの違いでそれぞれ少しずつ異なる音色を奏でるということです。

この工房は、地震の影響で訪問客が去年の同じ時期の5分の1ほどに減少していて、地震後からネット販売に力を入れて売り上げを維持しようとしています。

ガラス作家の高橋真人さんは「にぎわいが減り、さみしさはありますが、能登のことや地震の被災地のことを知ってほしいという思いで作っています。風鈴の音色を聞いて涼しい気持ち、元気な気持ちになってほしいです」と話していました。

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