7年間ゾウの不在が続いてた福岡市動物園に4頭のアジアゾウがやって来る。最終調整の段階まで来ているもようで、一般公開は10月に予定されている。ゾウの飼育復活の知らせに来園者は皆、期待を寄せている。

7年ぶりにゾウの飼育復活へ

福岡市南区の福岡市動物園にやって来るのは、アジアゾウのオス1頭とメス3頭で、このうち22歳のメスと3歳のメスは親子だ。正面エリアでゾウを見ることができるようになるという。

約3900km離れたミャンマーからゾウ4頭を輸送
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ゾウは福岡市から約3900km離れたミャンマーから飛行機に乗って来ることになっていて、7月にも福岡市動物園に到着する予定だ。

福岡市動物園では1953年の開園以来、途切れることなくゾウを飼育していたが、2017年にアジアゾウの「はな子」が死んでからは不在のままだった。

ゾウの飼育復活の知らせに喜ぶ親子

本物のゾウを見たことがないという来園中の3歳の男の子は、「(目の前で見られたら)うれしい」と語った。また、2歳の女の子を連れた母親は「ゾウさんを娘に見せたくて、北九州市の『到津の森公園(県内で唯一ゾウを飼育)』まで行っていた」と話し、娘に「ゾウさん見たいね」と語りかけていた。
ゾウの飼育復活の知らせに来園者は皆、期待を寄せている。

運が良ければ一般公開前に見られる?

一方、ゾウを受け入れる福岡市動物園では今回、飼育担当に若手を抜てきした。

ゾウの飼育復活へ 期待と不安を語る山本飼育員

ゾウの飼育は初めてという山本周平飼育員は、「久しぶりに動物園にゾウが来るということで『楽しみ』という気持ちもあるんですけど、4頭一気に来るということで『大変だな』という気持ちも半分あります」と期待と不安をのぞかせた。

動物園ではゾウの飼育エリアを拡大し、全国でも珍しい山の斜面を利用した飼育エリアを整備した。野生のゾウに近い生態を見られるのが人気となりそうだが、ゾウは1日に何と100kg近いフンをするということで、飼育員たちは「傾斜とフンとの闘い」も強いられそうだ。

7月にやって来て、一般公開は3カ月後の10月に予定されているが、その前に見ることはできるのか?山本飼育員は「一般公開前に外に出ることはあると思います」と語った。
一般公開を前に運が良ければ、少し離れた場所からゾウの姿を見られるかもしれない。

(テレビ西日本)

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