2024年問題でトラックドライバー不足が深刻化する中、今、注目されているのが船舶による輸送です。

その担い手を増やそうと、北九州市で就職セミナーが開かれました。

北九州市で18日に開かれた「海運事業者」に特化した就職セミナー。

会場には、貨物船やフェリー、タンカーなどを運航する海運会社約50社が全国から集まり、「船の仕事」に興味を持つ約300人の高校生や大学生たちに説明会を行いました。

◆参加者
「貨物船に乗ろうかなと思っている。船に乗る期間は長いけど、休みの期間は長いから自分の好きなことに費やせる」

それぞれのブースで各事業者と熱心に話す学生たち。

実は今、物流業界では、船の役割がこれまで以上に大きくなっています。


◆九州運輸局・船員労政課 中尾徹課長
「トラックドライバーの働き方改革ができるように、船の方で“モーダルシフト”という動きがあります」

物流業界で深刻化していると言われるトラックドライバーの不足。

それを軽減しようと、CO2削減などの取り組みとあわせて国が進めているのが「モーダルシフト」です。

これまでのトラック中心の輸送を、少ない人員で環境にも優しい、船や鉄道にできるだけ転換していこうという取り組みです。

◆九州運輸局・船員労政課 中尾徹課長
「北海道から鹿児島まで、すべてトラックで運ぶと労働時間も大変だし、通常の貨物船でいけば、10トントラックの160台分を運ぶことができる」

島国の日本で、今後の物流により欠かせない存在となる船舶での輸送。

担い手の確保が今後のカギを握りそうです。

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