世界遺産・姫路城の入城料を外国人観光客に限って高くする改定を兵庫県姫路市長が検討していることについて、大阪府の吉村洋文知事は18日、「大賛成」としたうえで、「大阪城もやったらいい」と述べた。一方、大阪城の入城料を所管する大阪市の横山英幸市長は、慎重な姿勢を示した。

 吉村氏はこの日、記者団に姫路市の取り組みについて問われ、「海外のお客さんに一定の負担をお願いをして、それを原資にしてより快適に姫路城を見ていただくことは大賛成だ」と述べた。

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 吉村氏はさらに、「将来的に(料金を所管する)大阪市長の判断だから、最後は大阪市で決めること」としつつ、世界各地の寺院や建築物で同様の取り組みがなされているとも説明した。

 一方、吉村氏の発言について記者団から認識を問われた横山市長は18日夕、「大阪城だけじゃなくて、料金に階段を設けることで収入を施設の魅力向上に充てるのは、経営上重要な判断。施設の事業主体それぞれで検討していきたい」としつつ、料金を改定する見通しは「今時点ではない」と述べた。

 大阪市は今年2月、新しい石垣展示施設が公開される2025年春から、大人の入場料を、現在の600円から1200円に改定すると公表したばかり。横山氏はその点も踏まえ、「この間料金改定して、また料金改定するっていうのも、ちょっと理解が得られるのが難しい」と述べた。(菅原普)

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