27人の高校生などを乗せた海洋実習船が50日間の遠洋航海を終え、19日朝、長崎に戻りました。

ハワイ沖ではマグロ漁にも挑戦しました。

KTN記者
「午前9時前の長崎市柳埠頭です。高校生たちを乗せた海友丸が50日間の実習を終え、崎に帰港しました」

実習を終えて長崎に戻ったのは、長崎鶴洋高校水産科の3年生10人です。

長崎鶴洋高校水産科3年 竹林要さん
「実習では、当直、操業など、将来に役立つ有意義なことばかりでした。今回学んだことを、これからの学校生活や就職活動に生かしたいと思います」

海洋実習船「海友丸」は長崎県と福岡県、そして山口県が共同で所有しています。

3県の高校生あわせて27人は、船の乗組員とともに5月1日に長崎を出て、太平洋での「遠洋航海」へ。

ハワイ沖では10回にわたり、マグロのはえ縄漁にも挑戦。

およそ300匹、総重量は9トンの水揚げでした。

そのほかエンジンの整備や航路の決定など、機関士や航海士としての専門技術も実践的に学んだということです。

長崎鶴洋高校水産科3年 荒木千陽さん
「漁師として、はえ縄など。あとチームワーク。船での生活が将来に生かせる」

千陽さんの母・知奈美さん
「とにかく体調とかケガを一番心配した。疲れた感じが、大変だったんだろうなと感じる」

長崎鶴洋高校水産科3年 中村龍さん
「魚が釣れれば釣れるほど慌ただしくなって、そこが大変だった」

龍さんの父・利秀さん
「無事健康で帰って来られてよかった。見た目だけは痩せたかなと」

龍さんの母・恵美さん
「食べたいものを作ってあげたい」

県内の水産業は高齢化が進み、人手不足で厳しい環境ですが、生徒たちは将来への強い思いを語っていました。

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