こどものころ宝物だったおもちゃ。昭和から平成、令和に時代が変わっても遊んだ時の感動や興奮の思い出は色あせない。
会場には、月光仮面のお面や鉄人28号のブリキのおもちゃなどが展示されている。子ども達も昔のおもちゃに興味津々だ。福島県白河市の中山義秀記念文学館で開かれている「子どもの秘密お宝展」。昭和20年代から30年代のおもちゃに漫画、レコードなど約130点が展示されている。
「これ輪ゴム鉄砲みたい!」「本当だ!」「ピストルなんで?」
こどもを惹きつけるおもちゃの魅力は、今も昔も変わらないようだ。
訪れた小学生は「今はゲームとか機械系が沢山あるけど、昔は木とか紙のおもちゃがあって、新鮮だなと思いました」「ピストルのおもちゃが特に気になりました。今の(おもちゃ)と全然違うので、驚きました」と話す。
一方で、子どもの頃を思い出させる存在でもある。
高齢の女性は「懐かしいね。本当にね。昔に帰ったね。『あ~あったね』って。『こういうのあったな~』って言ってました」と話す。
「ここにございますね。『漫画王』ですね。最初(に買ったモノ)は。こういうモノは捨てられないで、思い出が深いモノですから、大事に取っていたということで、ここに並んでいます」と話すのは阿部正栄さん。展示品は阿部さんのコレクションだ。
小学3年生の頃から趣味でおもちゃなどを集めてきた。
阿部さんは「後期高齢になりまして、75歳ですから、ずっとしまいっぱなしだったものですから、日の目を見せてやりたいなと思って(企画しました)」と話す。友人から譲り受けるなどして大切に保管してきた。時代が変わっても残していきたい宝物だという。
阿部さんは「昔のおもちゃは単純過ぎますね。単純ですけど、すぐ皆で遊べるというところが、良いんじゃないかと思っています。(おもちゃも)喜んでますね。日の目見てよかったなという感じでいると思います。生き生きしてます」と話した。
この企画展は、6月30日まで開かれている。
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