山形市のサトイモ畑に、今年も巨大で見事な「地上絵」が登場した。地上絵には、コロナ禍後の新しい時代への期待感が込められている。

(リポート)
「さくらんぼテレビの隣のサトイモ畑です。一見普通の畑に見えるのですが、今年も神様が降臨しました」

サトイモ畑を上空から見てみると、現れたのは巨大な地上絵。ヒンドゥー教の神様「踊るシヴァ神」。
山形市の「さとう農園」は、山形の芋煮とサトイモを広く知ってほしいと、8年前からサトイモ畑の畝で地上絵を作りSNSで発信している。今回の地上絵に込めた思いは…。

(さとう農園・佐藤卓弥さん)
「シヴァ神は“破壊と再生の神”。ようやくコロナ禍が終わって一年過ぎて、古い体制や今まで要らなかったことを全部一旦破壊して、そして新しく、我々が住み良くて素晴らしい世界に再生してもらえるよう思いを込めて描いた」

2022年の地上絵は「ガネーシャ」、2023年は「ラクシュミー」。ヒンドゥー教の神様を描くのは今年で3回目。
大きさは、縦112メートル・横80メートル。巨大さに加えて、今年は絵が細かいため、絵を描くために必要な計測箇所も例年の倍で、制作に1カ月かかった。

(さとう農園・佐藤卓弥さん)
「600~700箇所くらい計測をして、線で結んでここまで仕上げることができた」

2023年は記録的な猛暑で農作物に大きな影響が出ただけに、今年は「神頼み」で豊作を期待する。

(さとう農園・佐藤卓弥さん)
「去年、異常気象で干ばつが続き大不作だった。今年は神様に踊っていただいて、天気に味方してもらって、サトイモや農作物が豊作になればいいなと思っている」

そして佐藤さんは、地上絵にヒンドゥー教の神様を描いた縁で、毎年インドを訪れている。
独自のカレー風味の芋煮を現地の学校で子どもたちに振る舞い、芋煮を広く世界に紹介している。

地上絵は、さとう農園のインスタグラムやユーチューブチャンネルでも見ることができる。

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