通常国会が事実上閉会したことを受け、岸田総理は21日夕方、記者会見を行いました。
岸田総理:「国会では、我が党の政治資金をめぐる問題に端を発し、政治への信頼回復が最大の論点となりました。時に壁にぶつかることもありましたが、その際には、私自身が一歩前に出るとの思いで、派閥解消や政倫審への出席などを決断してまいりました」
会見では、国民の負担軽減策も打ち出しました。
岸田総理:「『酷暑乗り切り緊急支援』として、8月・9月・10月分、3カ月で電気・ガス料金補助を行います」
継続を求める声がありながら、5月使用分で廃止したばかりの電気・ガス料金の補助。一転して『酷暑乗り切り緊急支援』と銘打ち、一時的に復活させると表明しました。
さらに、燃油価格の高騰を抑えるためのガソリンや灯油などへの補助を延長する考えも示しました。
ただ、足元の自民党内の空気は冷ややかです。21日も岸田総理の求心力の低下を感じさせる一幕がありました。
予算案の通過や会期末などの節目に行われる総理の“あいさつ回り”の出来事です。これまでは、岸田総理を支える麻生副総裁や茂木幹事長ら党幹部と握手を交わしたり、労いの言葉をかけたり、和やかな雰囲気のなかで行われることが多かったのですが、21日は、みな表情は固く、笑顔がありません。岸田総理は、記念撮影が終わると、握手をすることもなく、部屋を後にしました。
孤立を深めているようにも見える岸田総理。焦点は、秋の総裁選に出馬するかどうかです。
岸田総理:「先送りできない課題にまずは取り組み、そうした仕事において結果を出すこと。これ以外については考えていない。これが現状の私の立場。(Q.1期3年の総裁任期に点数をつけるとすれば何点か)今の時点で終わるとしたならば、評価ということもあるんでしょうが、今の時点で評価するというのは、道半ばのさまざまな課題のあり様を考えると、それは適切ではないのではないか」
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