夏の装いは涼しさを追求したい。各ブランドが力を入れる麻素材は通気性が良く、吸水・吸湿性に優れ、厳しい暑さを和らげる。着こなしや手入れのコツを聞いた。 (渥美龍太)

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 「麻は天然素材で清涼感があります。扱いやすいように他の素材と掛け合わせたハイブリッドの商品も数多く出ています」と、日本橋高島屋(東京都中央区)で婦人服を担当する斉藤美鈴さん。  「アンタイトル」のトップスとスカート=写真<1>=は麻100%だが、麻特有のラフな印象を軽減し、女性らしく着られる。「きゃしゃなヒールのストラップサンダルも合わせやすく、デニムとも相性が良いですよ」。手洗いできて、しわ感も目立ちにくい。  「ダブルスタンダードクロージング」のジャケットとスカート=写真<2>=は大人っぽい印象。存在感のあるスカートの柄は刺しゅうに見えるが、プリント。「丈が短めのトップスと合わせるのもおすすめ。Tシャツならリゾートっぽい感じも演出できます」  「インディヴィ」はジャケットとパンツ=写真<3>=のセットアップ。麻にレーヨンやナイロンなどを混合し、ストレッチが効いて仕事でも使いやすい。「しわになりにくく、清涼感がありながらラフに見えすぎない。ジャケットは裏地がなく涼しく着られます」

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 麻は手入れが難しいイメージだが、「手でやさしく洗った後、水を含んだ状態で干すと水の重みでしわを防げます」と斉藤さん。「ちょっとしたコツをつかめば全然難しい素材ではなく、初心者の方でも手を出しやすいですよ」


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