高波や強風により数十メートルにわたって砂浜が削られた新潟県上越市の海水浴場。7月の海開きに向けて砂浜の復旧作業が進められています。
【大潟観光協会 佐野謙一 事務局長】
「さみしい。鵜の浜ではないような感覚に陥る」
こう話すのは、この地域の観光協会の佐野事務局長です。
夏になると多くの海水浴客でにぎわう上越市の鵜の浜海水浴場では6月24日、ある工事が行われていました。というのも…
【齋藤正昂アナウンサー(5月24日)】
「本来、あちらに突き出たコンクリートの高さまで砂があり、数十メートル先まで広がっていたのですが、波によって浸食され、下の護岸もむき出しになっている状況です」
冬に吹く北北西の風により、離岸堤が設置されていない場所から波が入ってきて砂浜を浸食したのです。
その復旧に向けて運び入れられた約4000トンの砂を重機でならしていく工事が24日に始まりました。
砂浜を復活させる仕上げの工事ですが、自然が相手とあって簡単にはいきません。
【町田組 町田吉典 代表取締役】
「きょう海のほうまで伸ばすと、波で砂が持っていかれてしまうので、手前で作業をやめようかなと」
それでも砂浜の整備は、7月13日の海開きには間に合う見込みです。
【大潟観光協会 佐野謙一 事務局長】
「なんとか昔(の状態)に戻ればいい。(砂が入ると)なんだかホッとする」
そして、鵜の浜の海水浴場のシンボル人魚像の行方は…
【記者リポート】
「この海水浴場のシンボル的存在の人魚像はこの台の上に設置されていました。しかし、周辺に砂がなくなったことから転落の危険性があるとして、今年はこの位置に仮設されることになった」
昨年末に退避させていた人形像は当初の位置のすぐ近くに仮設置されることになりました。
【大潟観光協会 佐野謙一 事務局長】
「ここでも人魚は元気に生きているよというか、皆さんをお出迎えしているので、ぜひ見ていただきたい」
多くの人に海水浴を楽しんでもらうため、急ピッチで準備が進められています。
【大潟観光協会 佐野謙一 事務局長】
「観光協会へも毎日のように『砂浜はどうですか』『(宿の)予約はしたが今年も(海水浴は)できますか』という問い合わせが非常に多いので、(海水浴を)継続していきたい」
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