大阪府堺市の大鳥大社で扱う、「先が見通せる」御利益があるとされ、キラキラと輝く透明な“スケルトンのお守り”が、その人気ゆえ、フリマアプリ等で約3倍の価格で「転売」されるという罰当たりな事態に発展していた。番組では現場を取材した。
“未来を見通す”の意味も込め
神社の境内に殺到した大勢の人々。
この記事の画像(33枚)長蛇の列を作り求めていたのは「光り輝くお守り」だ。しかし、このお守りを巡って波紋を呼ぶ事態になっているのだ。
大鳥大社 権禰宜(ごんねぎ)の河野将也さんは「まさに不純ですから、言語道断だなと」と怒りをあらわにする。
取材班が向かったのは、大阪府堺市の大鳥大社。2000年の歴史を誇る由緒正しい神社だ。
大鳥大社 権禰宜(ごんねぎ)河野将也さん:
こちらが、透明な先が見通せるお守りです。
見る角度によってキラキラと輝いて見える。透明なアクリル板にホログラムされた絵が輝くその名も「先が見通せるお守り」一体1500円だ。
参拝客はお守りを手にしながら「先が見通せるお守りですね。(Q、何故、購入された?)先を見通したいから!病気もせず、ケガもせず、過ごせたらいいかなと思っていただきに来ました」と嬉しそうに見せてくれた。
ネットで元値の約3倍で転売
中が透けていることから、“未来を見通す”という意味も込めて、2023年10月から授与を開始した。
5000体用意されたお守りは、2024年の初詣では、あっという間に完売してしまったという。
その後も1日100件以上の問い合わせがあり、SNSでも待ち望む声が続出している。
SNSには「関東から2回遠征」「さすがに2回とも売り切れで、メンタル萎える~」「かわいすぎて欲しい!けど売り切れ…」といった投稿が相次いでいた。
そして2月に新たに授与が開始されると、お守りを求めて人が殺到した。わずか3時間で5000体、全てが売れてしまったという。
入手できない参拝客が相次ぐ中、インターネット上ではある異変が起きていた。
「大鳥大社 お守り」と検索すると、ネット上でズラリと“透明なお守り”が並んでいて、入手困難となったお守りがフリマサイトで元の値段の3倍という高額で転売されるという、“罰当たり”な行為が相次いでいたのだ。
心を込めてお守りを作っていた神社は怒りをあらわにした。
大鳥大社 権禰宜(ごんねぎ)河野将也さん:
利益を得ようとして転売のためにお守りを授けるって、その行為はもうこれはまさに不純ですから言語道断だなと。
転売で手に入れてもご利益はなく、転売は罰が当たる行為だという。
大鳥大社 権禰宜(ごんねぎ)河野将也さん:
我々、神職としては、そういうフリマアプリ等で絶対に売らないでくださいっていうのをしっかりと発信していく。
(「イット!」 6月24日放送より)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。