東北電力は6月26日、株主総会を開き、樋口康二郎社長が今年9月ごろを目指す女川原子力発電所2号機の再稼働について「事故のないようしっかりと取り組む」と説明しました。総会では、一部の株主から“脱原発”などを求める議案が提出されましたが、否決されました。

青葉区の東北電力本店で開かれた株主総会には、およそ200人の株主が出席しました。総会の中で樋口康二郎社長は9月ごろの再稼働を目指している女川原発2号機について「安全確保を最優先に地域の皆様からのご理解をいただきながら、全力で取り組む」と述べました。

東北電力 樋口康二郎社長
「万が一でも事故の起きないように、小さなトラブルは絶対起こらないということは保証できませんけども、事故のないようにしっかりと取り組んでまいりますので、ぜひ皆様のご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします」

東北電力は女川原発2号機の再稼働に向けて2013年から進めていた安全対策工事を先月、全て終えていて、総会では「福島第一原発事故の知見なども踏まえ、安全対策工事を積み重ねてきた」と強調しました。

一方、26日は一部の株主から、能登半島地震を踏まえ抜本的に災害対策を見直すまでは女川原発2号機の再稼働を中止とする議案や、原子力発電を行わないことなどを求める5つの議案が提出されましたが、いずれも賛成少数で否決されました。

脱原発東北電力株主の会 篠原弘典代表
「(女川原発2号機について)明確なやっぱり安全性の保証っていう回答はですね、返ってこなかったというふうに思っています。安全性を確保された上での再稼働ではないんだということをですね。はっきり確認できたと思っています」

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