6月27日から「ジャパン・バーガー・チャンピオンシップ」というイベントが埼玉で開かれます。日本一のハンバーガーを決める大会で、松島町のハンバーガー店が初めて出場します。店主は「ハンバーガーを通して地域を活気づけたい」と6年前、故郷・松島に店をオープンしました。大会を前に思いを聞きました。

「ジャパン・バーガー・チャンピオンシップ」は“日本一のハンバーガー”の称号を目指し、全国津々浦々から個性豊かなハンバーガーが集結するイベントです。おととしから始まったこのイベント、去年は3日間の来場者が7万人に上りました。全国から有名店舗が数多く参加し来場者は、ここでしかお目にかかれないハンバーガーを楽しむことができます。
勝負のルールはこうです。出場者は制限時間の中で指定された食材を使って審査員の前で調理し、オリジナルのハンバーガーを作り上げます。評価のポイントは「味」と「見た目」、「調理の正確さ」の3点。各店舗のプライドをかけたガチンコ勝負です。
優勝した店は本場アメリカで開催される世界最大のフードスポーツの祭典「ワールド・フード・チャンピオンシップス」ハンバーガー部門の日本代表に。日本一の称号に加え「世界への挑戦権」も得ることになります。

そして、今年、この大会に初めて宮城県から出場する人がいます。松島町高城のハンバーガーショップ「Harry‘s Junction」で代表を務める佐藤賢将さん(40)です。
看板商品はこちらの「ハリーズバーガー」(税込2050円)
松島町産の新鮮なレタスやトマト、パティはつなぎなしの牛肉100%。さらに上段には8時間ほどじっくり煮込んで作ったうまみ溢れる自家製コンビーフを挟みこみ、甘いバーべキューソースでまとめあげた食欲をそそる一品です。

Harry’s Junction 佐藤賢将さん
「ハンバーガーは結構自由で中身も和でも良いですし、洋でも中華でもいいですし、自由な感じがいい」

使用する食材はできるだけ県内産にこだわっているという佐藤さん。創作意欲も高く、過去には宮城名物のずんだを使った「ずんだバーガー」など常識にとらわれないバーガーを作ったことも。中でも松島産のカキを甘じょっぱいジャムに仕立てた「松島牡蠣ジャム」(税込1850円)は店の隠れた人気商品です。

記者リポート
「カキのうまみが口の中に溢れてきますね。最高においしいです」

松島出身の佐藤さんは高校卒業後、都内の一般企業に就職しましたが、もともとの料理好きが高じて自分の店を持ちたいとこの道へ。

Harry’s Junction 佐藤賢将さん
「最初は東京にいたんですけど、年に1回くらい帰省で帰ってくるときにだんだん人も少なくなってきて町も寂しくなっていたので、なんか開業するなら地元でやりたいなって」

古里を活気づけたいという思いを持ちながら、いくつかの飲食店を経て、都内の有名ハンバーガーショップで経験を積んだ佐藤さん。6年前に故郷・松島で念願の店をオープンさせました。地域とのつながりを育みながら、今では町内外から幅広い世代が訪れる人気店となりました。人生の半分をハンバーガーとともに歩んできた佐藤さん。大会出場を「ハンバーガーをもっと多くの人に知ってもらうきっかけにしたい」と話します。

Harry’s Junction 佐藤賢将さん
「宮城県内も結構グルメバーガーというか、ちょっと値段も高めのハンバーガー屋さんも増えてきて、なんか自分が出て宮城県もいっぱいハンバーガー屋あるよっていうPRにもなればいいなって思う」

6月27日から始まる「ジャパン・バーガー・チャンピオンシップ」。今年は18店舗が優勝の栄光とアメリカ行きをかけて熾烈な戦いを繰り広げます。

Harry’s Junction 佐藤賢将さん
「店舗では出せないような感じのものも大会用で出せるのでちょっとジャンキーな、よりジャンキーな感じで行こうかなと思います。(優勝して)アメリカに行きたいと思います!」

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