一日およそ16万人が利用するというJR仙台駅の在来線改札の内側にクリニックと調剤薬局がオープンします。6月26日、その内部が報道に公開されました。

堤勇高アナウンサー
「昼夜問わず本当に多くの方が利用する仙台駅の中央改札です。『仙台駅スマートクリニック』は中央改札を入ってすぐ左手に新たにオープンしました」

7月1日、仙台駅の改札内にオープンする「スマート健康ステーション」。内科のクリニックに調剤薬局が併設されています。クリニックの面積は35平方メートルとコンパクトで、医師と対面して診療を受ける通常の診療室のほかオンライン診療ブースも設置しています。
オンライン診療は早朝や夜間、日曜祝日といった医師がいない時間帯をカバーし、遠隔で患者の状況を把握できるデジタル聴診器なども導入されるということです。
運営は、医療法人の「めざきクリニック」が担い、コロナ禍でも課題となった医療へのアクセス向上を目指しています。

仙台駅スマートクリニック 目崎亨院長
「忙しくてなかなか病院に行けないような方に気軽に寄ってもらうようなクリニックを目指しています」

一方、調剤薬局は33平方メートルと、クリニックとほぼ同じ広さで、改札内で処方薬の受け取りまで可能となります。さらに郵便局と連携し、自宅で薬を受け取るサービスも実施するということです。

調剤薬局を運営・エスシーグループ 皿澤宏章社長
「少し体調が悪いとか、そういった方がわざわざ休んで病院にかからなくても、通勤通学の途中で利用していただけると有効活用できるんじゃないかと思っております」

JR東日本によりますと、駅の改札内にクリニックが開設されるのは東京都以外では仙台駅が初めてということです。
在来線だけでも1日およそ16万人が利用する仙台駅。体調が少し気になるという人でも気軽に立ち寄れるクリニックの開設は、駅の利便性の向上だけでなく、安心にもつながることが期待されています。

(スタジオ部分で補足)
JR東日本によりますと、「鉄道は使わずクリニックだけ利用したい」という場合は大人150円の入場券を購入すれば利用できるそうです。
また、在来線で他の駅から仙台駅まで来て受診する場合はキセル乗車にならないよう、受診後、必ず仙台駅の改札を出てから帰ってほしいと呼び掛けています。

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