宮崎市にあった老舗パン屋さん復活のニュースです。
そのパン屋さんはミカエル堂。全国でも有名なジャリパン発祥の店です。
ミカエル堂3代目の都成五男さんによると、このジャリパンはもともとは「バタークリームロール」という名前でしたが、食べた高校生がその食感から「ジャリパン」と呼び始めたことから名前を変えたそうです。
100年近い歴史のあるミカエル堂は、設備の老朽化などで惜しまれながら去年閉店しました。
新たなオープンはこの秋。店の名前とジャリパンのレシピが引き継がれます。
新たに経営を担う人はどのような思いで手をあげたのでしょうか?
ミカエル堂は経営を引き継ぐ人を探す際に、事業承継のマッチングをする宮崎市の企業ライトライトのサイトに掲載ました。
(ライトライトの担当者)
「(店主の)ジャリパンに対する思いは強かった。最初からジャリパンの名前とレシピを残したいということは強く言っていた。ミカエル堂のジャリパンを残したい。」
その反響は大きく約40件の問い合わせがあったそうです。
その中から選ばれたのが…
(承継者の大津さん)
「宮崎にUターンしてきたのはミカエル堂さんの事業に全力投球したいところがあって」
宮崎市出身で、東京でウェブ制作会社を経営していた大津伸詠さんです。
(大津さん)
「ミカエル堂の案件に出会ってビビッときて問い合わせをした。宮崎を代表するパンメーカーですしジャリパンも全国に知れ渡っているので、それがなくなってしまうのは残念というのが第一にあった。」
高校時代、ミカエル堂のパンを食べていたという大津さん。
その歴史を引き継ぎたいと手をあげました。
(大津さん)
「ミカエル堂という名前を出すと皆さんそれぞれ思い出があるんですよね。そういったことも継承していきたいので、新しいお店でもいろんな思い出を皆さんと作っていけるといいと思います。」
大津さんは、ミカエル堂の屋号やジャリパンのレシピなどを引き継ぎます。
今年の秋にジャリパンの専門店として、新たに別の場所でのオープンを目指しています。
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