7月に京都で行われる祇園祭で、山鉾(やまほこ)や商店街を飾る提灯(ちょうちん)づくりが、京都市下京区の奥川提灯店で追い込みを迎えている。今年は合計約2500個を各所に納める予定で、特に商店街からの注文が多く、5月中ごろから、職人7人がかりで作業にあたっているという。作業場には、墨や赤い塗料で山鉾名や商店街の名前が書き入れられた提灯が、所狭しと並べられていた。

同店8代目店主の奥川忠司さん(69)は、「観光に来た人にも、あかりが入った提灯を見て、ほっとしてもらえたら」と話している。(新井義顕)

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