富士山では6月26日、火口付近で3人の死亡が確認されました。これから本格的な夏山シーズンを迎えますが、日帰りや低い山の登山でも油断は禁物です。三重県の御在所岳で、登山客にどんな準備をしているか聞きました。

 標高1212メートル、避暑地としても人気の三重県の御在所岳は、ロープウェイを使わず登山を楽しむ人の姿も見られます。

 6月27日の山頂付近は日中でも20℃以下で、展望台からの景色を楽しむ人の姿が目立ちました。

 これから本格的な夏山シーズンを迎えますが、富士山では26日、静岡県側の火口付近で、3人が倒れているのが見つかり、いずれも死亡が確認されました。

 富士山の山開きは例年7月で、2024年は山梨県側が1日、静岡県側が10日に予定されています。

 富士山の公式サイトでは、山開き前の登山について「積雪などにより危険」としていますが、世界遺産として人気の富士山には閉山中も多くの人が詰めかけます。

 2023年9月には、弾丸登山した19歳のアメリカ人男性が遭難し、救助されました。

 ふもとは暑くても油断は禁物です。三重県の御在所岳で登山を楽しむ人に話を聞くと、しっかりと準備していました。

登山客:
「だいぶ飲んじゃったけど飲料と、あとはゼリー、結構カロリーがあるのでエネルギー補給で。(エネルギーがなくなると)動きが悪くなるので、崖とか岩で注意が不足することもあると思います」

 そして登山歴30年以上という男性は…。

登山客:
「ヘッドランプ。日が暮れても人に合図できるでしょ、ここですって。アルミシート、広げて暖房。夏でも寒くなりますから、これを全部広げると、すごく広くなる。ひっくり返っている人にかけてやらないかんもん」

 ベテランの登山客は、日帰りでもしっかり装備しています。

 三重県警によりますと、御在所岳での山岳事故は5年間で80件、4人が死亡しているということです。

御在所ロープウェイの担当者:
「梅雨に入りこれから夏山になってきますと、急な天候変化、雷雨であったりですとか、雨が降った後は足元が大変滑りやすくなりますので、十分にお気を付けいただきたい」

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