最大震度7を観測し、68人が犠牲になった中越地震からまもなく20年です。新潟県長岡市山古志地区では、復興に向かう被災地を撮り続けてきたカメラマンによる写真展が開かれています。

土砂が崩れ寸断されてしまった道路…土砂によってせき止められた川があふれ水没してしまった家々も。

最大震度7を観測し、68人が犠牲になった中越地震から今年10月で20年を迎えるのに合わせ、長岡市のやまこし復興交流館「おらたる」では、大きな被害を受けた山古志地区の被災当時の様子などを収めた写真約60点が展示されています。

【カメラマン 片桐恒平さん】
「これが(地震後)初めて山古志に入った時の写真。絶望感が強かった」

写真展を開いた片桐恒平さんは南魚沼市出身で、山古志地区の自然に魅了され約50年前から地域で撮影を続けてきました。

そうした中で発生した中越地震では、山古志地区に構えていた自らの写真館も倒壊。

当初は準住民として通行許可証を得て被災地に入り、その後も継続し被害の様子などを写真に収めてきました。

写真展では復興に向かう地域の人にフォーカスをあてた写真も多く展示されています。

この日は東日本大震災で被災した宮城県石巻市から写真展に訪れた人も…

【訪れた人(宮城・石巻市から)】
「日々の暮らし生活があって、その中で災害が起こっている。普通に人々が暮らしていた場所で、普通に戻ろうとするプロセスが分かる写真。非常に参考になるものがある」

【カメラマン 片桐恒平さん】
「50年、100年先まで語り継ぐ時に絶対必要だと、残さなくてはいけない。そういう思いが強くて撮り続けていた。これからもずっと撮り続ける」

この写真展は、やまこし復興交流館で6月30日まで開かれています。

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