秋田県北秋田市の大館能代空港は2023年度、過去最多の17万3000人が利用した。さらなる利用促進を目指そうと、新たに「空港コーディネーター」が就任し、28日に利用客を出迎えるイベントを開催した。空港コーディネーターとは一体どんな仕事なのだろうか。

北秋田市にある大館能代空港の空港コーディネーターに就任したのは、斎藤美奈子さんだ。

斎藤さんは神奈川県出身で、2020年から3年間、北秋田市の地域おこし協力隊として活動。退任後の現在は、市内で会社を立ち上げ、地域活性化を目的に様々な事業に取り組んでいる。先日、斎藤さんの活動を追ったドキュメンタリー番組を秋田テレビで制作した。

ところで、空港コーディネーターとはどんなことをするのだろうか。

斎藤さんは「メインとしては大館能代空港のPR促進。情報発信を、アニーク(自身が代表を務める会社)で積極的に行っていきたい」と話す。

活動の第1弾は「おもてなしDAY」と題したイベント。初日の28日は、飛行機から降りてきた利用客に楽しんでもらおうと、近隣の自治体のゆるキャラや職員とともに出迎えのおもてなしだ。

これにはほかにも狙いがある。空港の利用客の深いニーズを知るために、アンケート調査を行っていたのだ。利用客から訪れた目的や二次交通に対する要望などを聞き取り、利便性の向上や情報発信につなげたいとしている。

東京と埼玉から訪れた旅行客は「初めて来た。出迎えはうれしかった。びっくりした」と笑顔を見せた。

大館能代空港の2023年度の利用客は17万3600人で、開港25年の節目に過去最多を記録した。斎藤さんはこの勢いに乗っていきたいと意気込む。

 空港コーディネーター・斎藤美奈子さん:
「秋田に空港が2つあることを県外の人にはまだまだ知られていない。より便のいい情報を発信していきたい。毎月18日にサプライズを仕掛けていきたいので、地元の人も遊びに来てほしい」

大館能代空港の「おもてなしDAY」は月一回開催される予定で、2024年度いっぱい続く。

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