6月最終日の30日は、梅雨前線や低気圧の影響で広い範囲で雨や曇りとなっている中、各地で夏らしいイベントが開かれました。

朝からどんよりとした曇り空が広がった東京の上野公園では、ハイボールフェスが開催され、お酒大好きな人たちが集まりました。

「ハイボールが飲みたくて来ました。暑いんで早く飲みたいです」と話していた女性が早速注文したのは、かき氷の入ったハイボールでした。

「おいしい、冷たくて」と、暑い中で飲むハイボールの味を堪能していました。

30日の東京都心の最高気温は、29.0度と7月上旬の暑さとなり、かき氷の入ったハイボールも人気で、注文した男性は「蒸し暑いから、こういうのが最高です」と話していました。

30日は全国的に雨や曇りとなっていますが、北海道は北見市で32.6度を観測するなど、各地で真夏日となりました。

大阪市では大阪三大夏祭りの1つ、愛染まつりが始まりました。

「愛染さんじゃ、ほ・え・か・ご!」というかけ声をかけながら、かごに乗って街を練り歩くのは、涼しげな浴衣姿の愛染娘です。

沿道には、外国人をはじめ多くの観光客が訪れ、写真を撮ったり手を振ったりしていました。

街を練り歩く愛染娘たちを見た人たちは、「皆さん生き生きしてたという感じでした。元気もらいました」「めっちゃかわいかった。(愛染娘に)なりたいなと思いました」と話し、愛染まつりを楽しんでいる様子でした。

愛染まつりは7月2日まで開かれます。

静岡市の新静岡駅では、約50年間、静岡市を走り続けた「1000形」と呼ばれる電車のラストランイベントが行われました。
多くの鉄道ファンが別れを惜しみ、引退セレモニーでは涙を流すファンの姿もありました。

30日、7分間のラストランを終え、その役目を終えました。

「車両の形がかっこよくて好き」と話す男の子は、もう見ることができなくなることに残念な様子でした。

そうした中、7月1日で能登半島地震の発生から半年を迎える石川・輪島市で炊き出しを行ってきた団体が、6月30日で活動を終えました。

「10万とかそういう食数になると思う。1日1000食とか出ていたときもあるので」と話すのは、地震発生直後の1月8日に結成された「輪島セントラルキッチン」の人です。

輪島市内の避難所や、復旧活動に当たる業者に食事を提供してきました。

しかし、避難所で生活する人が減ってきたことや、営業を再開する飲食店が増えてきたことを受け、炊き出しの活動を終了することにしたということです。

「輪島セントラルキッチン」の女性は、「1つの区切りですよね。長いことやってきて、形は変われど、ずっと続けてきたことがきょうで区切り」と涙ながらに話していました。

最終日の30日は、輪島市内の避難所に36食の弁当を届けたということです。

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