1日の山陰地方は、活動が活発な梅雨前線の影響で島根県西部を中心に大雨となり、吉賀町には全域に警戒レベル4の避難指示が出されました。2日未明から昼頃
にかけて、再び島根県を中心に大雨に警戒が必要です。
島根県吉賀町では、未明から土砂降りの雨が降り、午前8時前までの3時間に40ミリの降水量を記録。高津川も増水しました。
吉賀町は、午前4時30分に土砂災害への危険度が高まったとして、町内全域2972世帯、5609人に対して警戒レベル4の避難指示を出しました。町内では、県道で小規模な土砂崩れが発生したものの大きな被害はなく、けが人などの被害の情報も入っていません。避難指示は、午後5時の時点でも継続されています。
交通機関への影響は、JRで特急列車のスーパーはくと、スーパーいなば、スーパーおき、スーパーまつかぜが、始発から運転を見合わせた結果、上り下り合わせて26便が運休または部分運休しました。これら特急列車は、午後2時ごろから順次運転を再開。山陰と岡山を結ぶ特急やくもは始発から通常運行していました。
また普通列車では、木次線の出雲横田ー備後落合間で終日運転取り止めとなったほか、山陰本線や因美線でも一部区間で始発から運転見合わせとなりましたが、正午以降に順次運転を再開しました。
JRによると2日は、特急スーパーおきの益田ー新山口間で4本が部分運休することが決まっています。島根・鳥取両県の山陰線や木次線は、通常通り運行されるということです。
またこの雨のため臨時休校があり、島根県では県西部を中心に県立高校8校と吉賀町内の小中学校8校が、鳥取県でも県東部を中心に県立高校8校と鳥取市内の中学校2校が休校となりました。
山陰地方は、2日にかけても中国地方付近に停滞する梅雨前線のため、雨の降りやすい天気が続く見込みです。
2日夕方までに予想される24時間降水量は、多い所で島根県が150ミリ、鳥取県が80ミリとなっています。これまでの雨で地盤が緩んでいる所もあり、土砂災害への警戒が引き続き必要です。
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