福岡県内の医療機関で働く看護師らが、18日、福岡市の天神で深刻な人手不足の実態を訴えると共に、賃上げなど労働環境の改善を求めました。

◆福岡県医労連に加盟する医療機関で働く人
「賃金を上げて人員を確保しないと、人手不足に歯止めがきかない」

福岡市の警固公園で声を上げたのは、福岡県医療労働組合連合会に加盟する医療機関で働く看護師など約40人です。

国は、看護師や看護補助者などを対象に2.5パーセントのベースアップを行うとしていますが、コロナ禍での減収や物価高騰の影響で実現できない医療機関も多いことや、ベアの対象に事務職が含まれていないことなどから、県医労連は、診療報酬を再度見直して、全ての医療従事者の賃金を上げるよう求めています。

◆福岡県医労連(看護師) 團野美保執行委員長
「2.5パーセントのベアというと数字に換算すると、3000円~4000円のアップのみ。診療報酬を抜本的に見直さないと、手元の給与に結びつかない」

福岡県医労連では、今後、「安全・安心の医療を提供していくためにも国への訴えを続けたい」としています。

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