「森の宝石」とも呼ばれる渡り鳥、ブッポウソウが、岡山県吉備中央町で2024年も子育てをしている様子が確認されました。地元住民らが小さなひなたちの巣立ちを見守っています。
(竹下美保記者)
「巣箱の中には先週5日から6日にかけてふ化したばかりの4羽のひながいます。ブッポウソウの親たちが、せっせと餌を運んでいるんです。」
ブッポウソウは、環境省の絶滅危惧種に指定されている渡り鳥です。羽の色が鮮やかで、「森の宝石」とも呼ばれています。
岡山県吉備中央町では、20年以上前から地元住民らが保護活動に取り組んでいて、毎年4月下旬から5月上旬にかけ、東南アジアからブッポウソウが飛来します。2024年も、町内に設置された巣箱、約250カ所で子育てが始まっています。
(ブッポウソウ 吉備中央町会 綱島恭治会長)
「極端な話、我が子が古里に帰ってきて子育てをするという感じで私たちは迎えている。」
「ブッポウソウは里山を好んでいるので、エサになる昆虫が(必要)周りの草かりをするとかそういうことも必要なので協力して頑張っている」
保護活動を行う綱島恭治さん。ひながふ化したこの時期、ヘビの被害に遭わないかと、心配な様子です。ブッポウソウの中には、2023年と同じ巣箱で子育てをしているつがいもいるそうです。
(観察に来た人)
「かわいい」
「元気に羽ばたいてまた来年戻ってきてほしい」
「無事に育ってほしいだけ」
ひなたちは8月に巣立ちを迎え、家族そろって東南アジアに飛び立つということです。
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