秋田市の子どもたちが9日、秋田ノーザンハピネッツの選手と一緒に野菜の苗植えに挑戦した。

秋田市の障害者福祉施設スクールファーム河辺で行われた特別授業には、河辺小学校と戸島小学校の2年生と5年生の児童約60人が参加。LEDライトを使って育てるフリルレタスの苗植えに挑戦した。

「根の先がちゃんと穴に入るよう、1個ずつ植えていきます」と施設の職員から植え方を教わった子どもたち。

その子どもたちに声をかけながら苗が入った入れ物を渡すのは、秋田ノーザンハピネッツの田口成浩選手だ。

ハピネッツが運営するこども食堂「みんなのテーブル」では、食材となる野菜が不足している。

田口選手は、食べ物が食卓に届くまでの社会のサイクルを子どもたちに楽しく学んでもらおうと授業に駆け付けた。

「丁寧にね。丁寧にやれば大きくなる可能性あるからね」と声をかける田口選手。

子どもたちは、田口選手や職員にアドバイスしてもらいながら、丁寧に苗を植えていた。

このあと、田口選手と子どもたちの「おいさー」の掛け声で、栽培に使うLEDライトが点灯した。

戸島小の2年生は「穴の中に根っこが入るようにやるのを頑張った」と話し、河辺小の5年生は「職員がやさしく接してくれるのと、友達と一緒に楽しくできたのがすごくよかった」「根がかなり繊細だということが分かった。大きく育ってほしいと思う」と作業を楽しみ、収穫の日を心待ちにしている様子だった。

 秋田ノーザンハピネッツ・田口成浩選手:
「ここからこども食堂のごはんにつながることを思うと感慨深い。子どもたちにとっても良い経験だと思うので、すごく良い活動だと思う」

フリルレタスは約1カ月後に子どもたちが収穫し、こども食堂に届けられる。

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